虫歯や歯周病も臭いの原因になります
口の中のたんぱく質を細菌が分解することで口臭が発生。
私たちの口の中には300種類以上の細菌が住みついていると言われています。
これらの細菌が口の中に残った食べかすや、はがれた粘膜細胞などのたんぱく質を分解する際に「揮発性硫黄化合物」と呼ばれる物質を発生させます。
揮発性硫黄化合物とは、卵の腐ったようなにおいがする「硫化水素」、玉ねぎの腐ったにおいの「メチルメルカプタン」、キャベツの腐ったようなにおいと称される「ジメチルサルファイド」などを主とするもので、これらが口臭の原因になります。
以下のような症状がある場合は口腔環境が悪く、より口臭が強くなりますので、特に注意が必要です。
歯周病
歯周病になると歯と歯茎の境目にある「歯周ポケット」に歯垢や歯石がたまり、細菌が増殖することによって悪臭のもととなるガスを発生させます。
さらに放置していると出血して膿を出し、悪臭が強まったり、歯が突然抜けてしまう症状になることもあります。
虫歯
日本人の70%以上にあると言われる虫歯。虫歯菌によって空いた穴に食べかすが詰まると細菌が繁殖し、悪臭を発生させます。また、虫歯が進行し神経が腐ると臭いがひどくなります。
歯垢・歯石
細菌が固まった歯垢や歯石は放っておくと虫歯・歯周病の原因になります。
歯の間や裏側の歯垢や歯石は取りにくく、口臭の原因にもなりますので早めのケアが必要です。
舌苔(ぜったい)
はがれ落ちた粘膜が舌にたまり、腐敗したもの。口臭の6割がこの舌苔が原因だと言われています。
食べ物をよく噛むことで舌もきれいになりますので、よく噛んで食べることも大切です。
治療後の歯
治療後の歯では詰め物をした内側で細菌が繁殖し、悪臭を発することがあります。
また、入れ歯などのプラスチック部分は色やにおいを吸着して臭くなることがあります。
口腔ガン
舌や頬の内側の粘膜など、口の中にガンができた場合口臭が強くなることがあります。
ドライマウス
唾液の量が少ないと口の中を洗い流す作用が弱くなり、細菌が増殖しやすくなります。
サイト内部お勧めリンク
口臭の種類について 口臭の原因(口腔内) 口臭の原因(口腔外)について